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仕事をしながら一ヶ月で簿記2級を取得した勉強法

僕は新卒でコンサルに入社したのですが、入社後に最低でも簿記2級くらいはとっておけ、と上司に言われ「内定出した後に言ってくれれば入社時までに取っていたのに……」と恨みながらハードワークの合間を縫って勉強し、なんとか合格しました。

 

今大学4年生の人や、来年度から会計系の仕事をするので簿記を取っておこうと考えている人などは、2月下旬に予定している日商簿記2級の試験を目標に準備している方も多いと思います。年度内最後の試験ですから、ほかの月に比べて受験者は多いんじゃないでしょうか。

 

ということで現在1月中旬。まだ手をつけられていない人のために、僕がコンサルでハードワークをこなしながら一ヶ月で簿記2級に合格したメソッドを発信しようと思います。

 

 

1.資格試験における基本戦略

・合格ラインを意識する

簿記も大学受験も基本的に合格する=一定基準の得点を取ることを目的にしています。よって、それに合わせた勉強法が必要です。(満点を取る、ではない点に注意)

一定基準の得点を取ることとはすなわち、ある程度の誤りは許されるということでもあります。簿記2級の場合は、100点満点中70点が合格ラインですので、30点つまり3割は誤りが許されることになります。

多めに一割はケアレスミスによる誤りを見込むと、歯が立たなかった問題の割合は20点分に抑える必要があります。よって、コンスタントに80点以上の点数を獲得できれば、合格ラインを超えることになります。この状態は言い換えれば、過去問や予想問題集を解いた時、制限時間内に80点以上を獲得できればよいわけです。

この状態を確認することが合格ライン突破の目安になるので、勉強法においては必ず過去問や予想問題集を解きまくり自分が合格ライン突破の目安を超えているかどうかを測る必要があります。

受験でも個別の問題集をやるより、過去問を解きまくることが合格への王道というわけです。簿記2級でも、その方法を取り入れるべきでしょう。

 

・いつでも8割正解するようになるには?

では過去問などで8割を達成できるようにするために、どういった勉強方法を設計するのかという話になります。

当たり前ですが闇雲に過去問を解いても効率は上がりません。基礎知識、もっと言うと簿記の根底にある会計の考えについて理解した上で問題を解くようにしないと効率が悪い上に合格ラインの突破は困難になります。

特にありがちなのは、簿記2級くらい取れるだろうとナメてかかり、さっさと基礎の勉強を済ませて問題集を解き始めるも、結局途中で行き詰まり、基礎のテキストを新たに買って一周して今度こそ理解したつもりになり、そしてまた問題集で行き詰る。。。という悪循環に陥ります。

できると思っているのであれば、基礎を十分にやることが最短経路ですしスマートなやり方というものです。

簿記2級であれば、まずは3級のテキストからはじめます。ここで簿記の考え方と貸借や元帳の考えについて理解します。その後2級のテキストにしっかり時間をかけて取り組むべきです。

2.必要テキストとスケジュールモデル

・用意するテキスト

基本的に用意するのは以下の4種類です。簿記3級のテキストについては、すでに簿記3級を取得しているのであれば不要です。

 

簿記3級のテキスト
(例:スッキリわかる 日商簿記3級

簿記2級(商業簿記)のテキスト

(例:合格テキスト 日商簿記2級 商業簿記

簿記2級(工業簿記)のテキスト
(例:合格テキスト 日商簿記2級 工業簿記

過去問題集

(例:合格するための過去問題集 日商簿記2級

もし必要なら・・・予想問題集

(例:)

 

テキストは多くの出版社が出していますが、本屋に言ってパラパラめくってよさそうな物を選ぶかしてください。とんでもない悪書は基本的に無いです。ただ、念のためですが10年前とかのテキストを古本で買ったりしないように。。。基本的には最新の本を書店なりアマゾンなりで買ってください。

 

一応お勧め理由をかいておきますと、

  • スッキリわかる 日商簿記3級
    →テキストが小さく持ち運びに便利であるため。
  • 合格テキスト 日商簿記2級  および 合格するための過去問題集
    →解説がもっとも充実していたため。また自分はこのテキストを使って合格したのでその意味でもお勧めできると判断

 となります。

また、勉強スケジュールモデルはこちらです。カレンダーは2019/2/24試験をベースにセットしています。また、土日は勘案していません。人によっては土日にまとめて、というやり方もあると思うので、多少伸び縮みしてもかまいません。

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簿記2級学習スケジュールモデル

 

ポイントは過去問などの演習問題を解く期間を10日用意している点です。資格試験は合格ラインを超えることですので、本番を想定した問題があるのであればそれを繰り返し説くことがもっとも時間を掛けるべき作業になります。

 

では、具体的な勉強法を以下3ステップで紹介します。


3.ステップ1 簿記の基礎を理解する

序盤はスピード重視で勉強を進めます。前半20日はテキストを読み込み、各章に設けられた演習問題を解きながら理解を深めていきます。8割理解できれば次に進んで構いません。注意してほしいのは、読み飛ばすことはせず必ずテキスト全体を一読するということです。頻出問題でなくても理解していない箇所があると芋づる式にほかの領域の理解が阻害されるため、1章でも読み飛ばせばその分効率が落ちることになります。
本番において出題される割合が低い箇所は一度目を通すだけでも構わないのですが、逆を言えば一度は目を通す必要があるということです。例えテキストに出題されない年度が続いている記述があったとしても、読み飛ばしはしないようにしましょう。

 

また、上に挙げているスケジュールは簿記3級のテキストを読み込むところから始めています。ここについては、問題演習は飛ばして構いません。3級のテキストに触れる理由は簿記の基本思想(貸借の考え、資産と費用の考えなど)を理解するためで、問題演習は2級試験の範囲からで構いません。

2級のスケジュールは、理解しにくいところや計算の手間がかかる部分を長めに取ってあります。また、工場簿記は簿記3級の試験範囲外であり、商業簿記と勝手が違い取り付きにくい領域であることから、学習期間を長めに取ってあります。
工業簿記は配点は40点ですが、原価計算部分さえ理解してしまえば安定した得点源になるため確実に抑えましょう。


4.ステップ2 解法と弱点を抑える

8割の理解度でテキストを読み終えたところで、過去問に取り組みます。
ここでの目標は、実際に過去問を複数解くことで頻出問題の内容と解法、そして実際に出題された問題=本番で出題される可能性が高い問題に対して、自分の理解が不足している部分(弱点)を把握することです。

 

ここでのポイントは最近の過去問題から解き、徐々に過去に遡っていく点。頻出問題はどの過去問を解いても出てきますが、そうでない問題はたとえば10年に一度といった割合しか出ないものもあります。特に直近の年次で出た問題が頻出で無い場合は、次の試験に登場する可能性はほとんど無いでしょう。

 

問題演習の序盤はわからない所は答えや解説を読みながらとにかく一通り解き、解説を読んでも理解できないところはテキストに戻って理解度を上げ、またひとつ前の過去問を解く。この繰り返しを目安として試験7~10回分ほど、5日間で行います。

もし基本を疎かにしているといくら時間を掛けても解けず、問題のほとんど全てテキストに戻って理解し直すことになります。基本を疎かにするとここで回り道をしてしまい、一ヶ月で合格をすることがかなり難しくなります。繰り返しになりますが、基礎を蔑ろにせずテキストを読み込んでおきましょう。


 5.ステップ3 合格ラインを超える実力を身につける

5日間ほど回答とにらめっこして過去問と格闘することで、出題傾向と理解不足の領域が明らかになり、そこを粗方潰せると思います。過去問全体をみて 解法が浮かばない領域が1割以下になった所で、時間を計って過去問に取り組みます。ここでも、最近の問題から取り組んでください。

時間を計測するものの、最初の一回は制限時間を意識せずすべての問題を解き終えた時点での時間を確認してください。

 

簿記2級の試験時間は2時間ですので、時間を意識せず解いた今のタイムが2時間からどれだけ離れているかをまず明らかにします。

 

ここで3時間を超えているのであれば、おそらく清算表や損益計算書の作り方の理解が不足しているか、ミスに気付き修正を繰り返したため時間がかかったことになります。

簿記、特に損益計算書の作成はノーミスで終えないと試験時間を超過します。

 この段階で1時間以上試験時間を超過している場合は過去問の該当箇所を繰り返し解き、表の見方に慣れておく必要があります。

 

ちなみに電卓を左手で叩いて計算し、右手でペンを握ったまま回答に書き込むやり方(左利きの場合は逆)がありますが、個人的にはお勧めしません。
理由はどうしても利き手でない場合は打ち込みミスが起きやすいからです。ミスが許されない簿記試験ではスピードよりも計算精度が重要ですので、ペンを握ったまま空いた指で電卓を叩き、計算結果を確認しながら問題を解くべきです。

 

時間の計測だけでなく、採点も当然行います。初回の目安は6割です(実際僕は最初は6割ほどしか取れませんでした)。6割未満の場合は、ミスが響いたため後続の計算全てが狂ったことに由来するものがほとんどと推測します。その場合はこのまま先に進めてください。
もし解き方がさっぱりわからず6割を下回るようであれば、基礎が出来ていないことになります。もう一度テキストに戻りましょう。

 

ここから先はステップ2同様、間違った問題の解法を読み、必要に応じてテキストに戻って理解を深める、を繰り返し、解き終えるまでにかかった時間を確認してタイムを縮めつつ点数を上げていきます。

 

もし、問題を覚えてしまった場合、正確な実力値の測定ができませんので、別途予想問題集を購入して模擬試験を受け続けてください。

 

試験直前までの目標スコアは9割以上、時間は10分ほど余裕があれば合格ラインを突破した状態と言えます。

 

終わりに

ここまで書いて、所謂王道の勉強法だなぁと思っている次第です。王道の学習だからこそ、少しがんばれば誰でも簿記2級は獲得できる資格なのでしょう。

誰でも獲得できるとは言え、実際に簿記2級の資格は就職シーンにおいてプラスに働きます。特に新卒、第二新卒の方について言えば学歴に次いで高く評価されるものでしょう。

また、ビジネスの現場としても、簿記の知識の有無は特に管理職クラスの人には不可欠なものになります。仕掛、引当金、償却などの意味を理解せずに予算管理をすることは不可能だからです。そのため、なるべく早いタイミングで資格取得を通して知識を得ておくことを本当にお勧めします。

 

簿記2級試験は毎年2月、6月、11月に開催されます。直近の試験に間に合わなくても、このブログをきっかけにいずれかのタイミングで受験に踏み切り、キャリアアップの一助になれば幸いです。

 

 

<了>