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今更ながら「転職の思考法」を読んでキャリア戦略がアップデートされた

すでに著者の北野唯我さんが新作「天才を殺す凡人」(テンコロと略されているとか何とか)をとっくに出版されておりますし、完全に乗り遅れてますが、一時期書店でもTwitterでもよく見かけた「転職の思考法」をようやく読みました。前評判どおり良著でした。特にキャリア構築における戦略について大変示唆をいただいたので、備忘含めて綴っておきます。

 

電子書籍と紙本の使い分けを再確認した

いきなり本書の内容に踏み込まないトピックで申し訳ないですがまず思ったので。こちらの本自体は対話形式というか、物語形式で展開されます。そのため大変に読みやすいのですが、さらに親切なことに各章の末尾にはまとめとしてポイントが箇条書きされています。僕はKindleで購入したので、まとめページにしおりを挟むだけでポイントを読み返すことができたのでとても便利でした。最近は何でも電子書籍にしていますが、持ち運びできてすぐにポイントになるページに飛べるのは本当に便利ですね。

ただ、気のせいかもしれませんが紙の本を読んだほうが記憶の定着率が高いので、内容が難解で読みにくい本は紙の本を買っています。

 

ほんで、備忘録

「転職の思考法」は前述のとおり物語調なので当然登場人物がいます。メンターとなる黒岩さんに主人公の青野君が導かれる構成になっているので、この黒岩さんの言葉がこの本の心臓部分になるわけです。あまりにも引用しすぎるといけないので、特に印象的だった点をあげていきます。

 

キャリアのゴールは自由

自由とは?それはつまりいつでも別の会社に移れることと本書では定義しています。つまり自分の居場所を選べることとも言えるでしょう。僕はフリーランスは否定的ですがいつでもフリーになれるというのは魅力の一つだと思いますし、僕自身ファーストキャリアでコンサルをえらんだのもポストコンサルの選択肢の多さと、卒業後にいつでもコンサルに戻れる点が魅力的だったからでもありました。終身雇用の前提が崩れた今だからこそ、キャリアの選択肢を複数持てることはゴールとしてふさわしいでしょう。

 

手放しに評価してくれる所に注意しろ

これは一度でもエージェント経由で転職したことがある方は身に覚えがあると思うのですが、面談で評価してくれるところはなんとなく良く見えてしまうんですね。特に履歴書で分かること、例えば前職の企業名や学歴について「すばらしい企業にお勤めですね」「優秀な学生でしたね」とかいう言葉で安く褒めてくるところは要注意です。ある程度能力が担保できればとにかく早く来てほしいという意図が透けて見えます。

逆に"お前には何ができるんだ?"と冷徹に評価をぶつけてくる企業の方がちゃんと自分を見てくれ、キャリアのミスマッチが無いかしっかり確認したり入社後の役割について判断をしてくれるのですが、人間は自分を評価してくれるところに流れやすく、それが転職の落とし穴に思えます。これを嫌でも意識してしまう構成になっているのは、転職未経験の方に対してもぐっと身を引き締めさせる意味で非常に効果的だと思います。

 

コンサルを敵視する現場のリアル

実際にコンサルをやっていると、それも僕のように新卒いきなりコンサルだと気づきにくいのですが、現場ではコンサル=敵、のように取られることが往々にしてあります。よくあるのが、「俺たちはコストカットの名のもとギリギリの人員で現場を回してるのに何で高額のコンサルを呼んでこいつらの言う事をきかなきゃならんのだ」というところですね。特に事業リカバリ、業績回復といった分野では赤字なのに高額のコンサルを雇うなんてふざけるな!という現場がほとんどで、とっとと出て行かせるように非協力的な態度を取られることがあります。

本書ではドラマティックにその壁を乗り越えますが、現実はそんなうまい話は殆どありません。コンサルは地道に信頼を積み重ねるしかないですし、クライアント企業側としても、(成果報酬の場合は別ですが)金を払って雇ったコンサルは使い倒すのが吉なのでさっさと関係を構築するのが良いのですが、そこを改めて意識することができました。

 

総評

本書は難解な経営理論やケーススタディーが満載のものではなく、1時間ちょっとで読めるライトなビジネス書です。ライトな分、多くの書籍が発行され売り場面積を占領していますし、内容もライトになってしまい正直何も残らないというものも多くあります。

そんな中でも本書はキャリア構築の面においては読みやすく、かつ示唆を与えてくれる良書でした。転職を奨励する意図は無いと本書でも述べられていますが、いつでも別の会社に移るor起業するといった手段を取ることができる状態の持っていくという視点は現在社会人をしている人であれば全員が持つべき視点であると考えます。

それを改めて指摘され、キャリアについて考える良いきっかけとなりました。

もう発行されて1年以上経っているので値段も崩れてきていますし、新生活となる4月を前に一読されるのも良いのではないでしょうか。

 

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このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

  • 作者:北野 唯我
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)